「文章を書くのが苦手」
「いい文章の書き方がわからない」
「活字を見るのも嫌」
このような悩みを抱える人も多いのではないでしょうか?
あらかじめ言っておくと、伝えたいことを文字で伝えることができればその人に文章力はあります。
幼児や小学生ならともかく、このブログを読んでいるほとんどの方は、ほぼ毎日メールやLINEで自分の気持ちを文字にして誰かしらに送っていることでしょう。
つまり、自分の気持ちを文字にして伝えることは誰もができるはずなんです。
しかしそれでも、自分の気持ちを文字に起こして気持ちを伝えることができないという人がたくさんいます。
それは何故なのか?
理由の1つが、文章の書き方を習ってきていないからです。日本の国語教育は「読解力」を中心に学ばせています。
一応、読書感想文とかの課題もありますが、それを細かいところまで先生に教えてもらった人はほとんどいないのではないでしょうか?
結果、文章力のスキルが身につかないまま僕たちは大人になってしまうのです。
それなのに大人になると、レポートや資料作成、スピーチなど、文章を書く機会がたくさん訪れます。しかも、自己満足ではない「読む人に伝わる文章力」が必要になってくるのです。
そうなると、独学でもして文章力を鍛えるしかありません。
文章力は大人になってからでも簡単に伸ばすことができます。前述した通り、人はみな自分の気持ちを誰かに伝えることはできるので、後はどのようにしてわかりやすく伝えるかです。
僕自身、学生時代に一番嫌いだった教科は国語でしたし、文章を書くのなんて大っ嫌いでした。そんな僕でも曲がりなりにもフリーライターとして活動できています。
では、どのようにして文章を書くのが好きになり、文章力を伸ばすことができたのか。
フリーライターの僕が、文章力を伸ばすためのコツや、文章力の基本的な底上げ方法を紹介していきます。
文章力とは?文章の基本
文章力という定義は難しく、これだという正解はありません。前述した通り、自分の伝えたいことを文字で伝えることができれば、それはもう文章力があると言えるでしょう。
ただ、それだけだと何の答えにもなっていないので、僕が思う文章力の基本的な答えを言うとすれば、文章力の高い人というのは、言いたいことをより簡潔に伝えれる人のことです。
近年では、スマホなどの便利ツールの発達により、若者の読解力が低下していると言われており、それに比例して文章力も下がってきています。
つまり、これからの時代は文章力の高い人が重宝され、現代社会で活躍していけるのです。
文章力を簡単に伸ばす方法
文章力の高い人はあらゆる場面で活躍できます。
ここでは、文章力を伸ばすためのコツや方法を紹介していきますが、文法が〜、接続詞が〜、などといった難しい話はしません。
誰でも簡単に文章力を向上させるテクニックだけを紹介していきます。
①論理的な文章を書く
基本的に、文章は論理的であるべきです。論理的でない文章は説得力に欠けます。
例えば、「彼はモテるが、彼女がいない」という文を読んで、何か違和感を感じませんか?
何で彼はモテるの?モテるのに彼女がいないのはなぜ?といった疑問が生まれるはずです。
例文では、具体的な部分が不足しています。この場合、「彼はルックスがいいのでモテるが、性格が悪いので彼女ができない」というような文が適切でしょう。
また、論理的な文章を書く時は情報を集めることも必要です。
「この先、少子高齢化はますます進んでいくと思う」という文章では、何で少子高齢化が進むかもわからない、ただの書き手の日記のような状態になってしまいます。
「近年では女性の社会進出が増え、キャリアを潰したくないという考えもあり、結婚を躊躇う女性が多い。また、出生率も年々低下しているので、少子高齢化はますます進んでいくだろう」
というような文であれば、原因も詳しく書かれているので、説得力が大きく変わってきます。
論理的な文章を書くには、情報を集めて読み手を納得させる必要があるのです。
②読み手を意識する
文章を書く時、読み手を意識して書いていますか?
例えば、僕の普段のライター業で書いている文章と、このブログでの文章の書き方はかなり違います。
ライターの文章は、世の中の人たちのためになるように書かなければいけません。この時、「〇〇だと思います」というような主観的な表現は読者を不安にさせてしまいます。
「この商品は肌にいいと思います」という文章だと、本当に肌にいいのかわかりませんし、この商品を買おうとする人はいないでしょう。
しかし、ブログは主観で話すことがほとんです。自分の思いや感じたことをありのままに表現できるので、「僕は〇〇だと思います」といった文章でも問題ありません。
このように、文章を書く際は、この文章を読む人はどんな目的があって何を求めているのかを考える必要があります。
③映画を観る
文章力を鍛えるには、映画を観ることもおすすめです。ただ僕は、映画は文章力よりも構成力が身に付くと思っています。
「え?それって意味あるの?」と思う方もいるかもしれませんが、文章を書く上で構成は必須です。むしろ、構成がしっかりしていれば文章がある程度おそまつでも成立します。
自分の好きな映画を思い描いてみてください。そして、その映画のどこが好きなのかを考えてみましょう。
恐らく多くの方が、好きなセリフよりも好きなシーンを思い出したのではないでしょうか?
文章も映画と同じです。いい文章というのは構成がしっかりしています。いくらいい言葉を並べても、構成がしっかりしていなければ誰かの心に残ることはないのです。
④読書する
これは有名なので省こうとも思いましたが、読書は文章力を磨く一番の方法でもあるので、やはり紹介していこうと思います。
読書をすれば、語彙力や構成力、表現方法など、文章を書くのに必須級の能力を身に付けることができるでしょう。
もちろん、ただ読めばいいわけではありません。面白いと思った本を熟読して分析しましょう。
それを繰り返すことで、自然といい文章の“作り方”というものが見えてくるはずです。
ちなみに僕がおすすめする読書方法ですが、まず目次を見ます。その後、自分の気になる項目の部分を読めば、そのほかは見る必要はありません。
一冊の本からすべてをマスターしようと思わないことです。同じジャンルの本であれば、80%ぐらいは同じような内容が書かれています。
興味のあることとないことでは、記憶の定着が段違いです。記憶に残らなければ知識としても身につかないので、ただただ時間を無駄にすることになってしまいます。
特に時間のない人は、こういった読み方をすることで効率よく読書をすることができるでしょう。
⑤とにかく書く
結局、書いて書いて書きまくることが一番の文章力アップに繋がります。ここにきて根性論かよ、と思うかもしれませんが、これが現実です。
いくらインプットを繰り返そうとも、アウトプットをしなければ己の血となり肉となってはくれません。
僕自身、何度も何度も書いてきました。そして書き続けることで、自分なりの書き方というものがわかってきました。
その人の表現方法はその人だけのものなので、僕からとやかく言うことはできません。
しかし、書き続ければ必ず見えてくるものがあります。それを信じて、とにかく書く習慣を身に付けましょう。
いい文章は誰にでも書ける
文章の書き方や文章力の磨き方を紹介しました。
文章力に天井はありません。研げば研ぐほどそのスキルは鋭くなります。
勉強して書く、勉強して書く、これを繰り返せば着実に文章力は上がっていくでしょう。
また、やっているうちに文章を書くのが楽しくなってくるはずです。書くことが大っ嫌いだった僕でさえそう思うので間違いありません。
誰かの心に残るいい文章が書けるように、地道に努力していきましょう。
『Write and write and write!(書いて書いて書きまくれ!)』