【嫌われる勇気】承認欲求から解き放たれろ!抑えるべき3つのポイント!

2020_0406 サムネ 読書

国内累計200万部を突破した自己啓発本『嫌われる勇気』。

2017年には、本作を元にしたドラマも放送されて話題になりました。

「自己啓発の父」ともいわれるアドラーの思想をふんだんに詰め込んだ本作は、なぜこんなにも大ヒット作品になったのでしょうか。

今回は、日本中の人たちの共感を生んだ『嫌われる勇気』の内容をわかりやすく簡単にまとめていきます。

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アドラーってどんな人?

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心理学を学ぶうえで必ずといっていいほど耳にするのが、フロイト・ユング・アドラーの「心理学の3大巨頭」です。

フロイトは「無意識の理論」、ユングは「タイプ論」などが有名ですね。

フロイト・ユング・アドラーは同じ時代を生きた精神科医でしたが、フロイトの考え方に疑念を持ち始めたユングやアドラーは、独自の研究をはじめていきました。

このように、フロイト・ユング・アドラーはそれぞれ別の思想を持っていて、異なる研究内容を提唱しています。

その中でも、日本で一番有名なのがアドラーの提唱したアドラー心理学でしょう。

アドラーは、我々の悩みはすべて人間関係からくるものだと言い切って、それを解決するには承認欲求を捨てろと言います。

そして、そうするための方法を、『嫌われる勇気』ではわかりやすく解説してくれているのです。

嫌われる勇気の3つの大きなポイント

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自己啓発の父とも言われるアドラー。彼の思想は嫌われる勇気に集約されています。

僕は、この本を読んで大袈裟ではなく本当に世界が変わりました。元々、人の目を気にするタイプだったのですが、そんな考えは無意味ということを思い知らされました。

本を読んで人生観が変わる、生き方が変わるというのはまさにこのことなのか!と、読んだ当時は衝撃を受けたものです。

本当は、この本の感想を隅々まで伝えていきたのですが、それだと何万文字という文字数になってしまいます。

なので今回は、僕が読んでみて特に重要だと思った3つのポイントを、要点を絞って紹介していきます。

①原因論ではなく目的論

アドラーは、人が何かを行動する時、それは原因ではなく目的によって行動していると言います。

これだけだと少しわかりづらいので詳しく解説していきます。

誰かが上司や先輩に怒られているシーンを想像してみてください。おそらく多くの方が、「その人が怒られているのは、その人が何か大きなミスをしたからだ」と思うのではないでしょうか。

しかし、アドラーはこれを真っ向から否定します。

怒られているのはその人がミスをしたのではなく、上司が自分の威厳や上下関係を見せつけたいという目的によって怒っているというのです。

確かに、ミスをしてめちゃくちゃ怒鳴る上司もいれば、同じミスをしても優しく指導してくれる上司もいますよね。

こう考えると、人が原因ではなく目的で行動しているのがわかるかと思います。

②人を褒めるな

2つ目の重要なポイントは、人を褒めてはいけないということです。

「え?人を褒めないといい人間関係は生まれなくない?」と思う人も多いかもしれませんが、アドラーは、人を褒めてもいい人間関係は生まれないとずばり言います。

アドラーいわく、人を褒めて生まれるのは縦の関係だけらしいです。

上司が部下を褒めるように、褒めるという行為は上の人が下の人にする行動です。部下が上司に「よくできました」なんて言いませんよね。

つまり、褒めるという行為は自然と上下関係を作り出し、相手の承認欲求を余計に刺激してしまうのです。

ただ、これは状況によっては難しいかもしれません。特にビジネスの場では、褒めることでスムーズに仕事が進んだり、部下を褒めることでモチベーションを高めてもらう戦略もあります。

しかし、アドラー的にはどんな時でも絶対に褒めてはいけないのです。では、褒める以外に何をしたらいいのでしょうか?

アドラーは、優しくされたり自分が何かしてもらった時は、とにかく相手に感謝しろと言います。

感謝は、目上の人にも小さい子供にもすることなので、上下関係ではなく対等な関係を作ってくれるのです。

「ありがとう」というのは対等の関係を作ってくれる素敵な言葉なので、今日からは褒めることをやめて、相手に感謝する気持ちを持つようにしましょう。

③課題の分離

3つ目の重要なポイントは、課題を分離することです。正直、僕が『嫌われる勇気』でもっとも響いたのがこれになります。

課題の分離と言われても意味がわからない人がほとんどだと思うので、詳しく解説します。

『嫌われる勇気』では、馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできないという言葉で説明してくれています。

どういうことかというと、馬を水辺に連れて行くのは自分(あなた)ですが、その後に水を飲むかどうかは馬次第です。

つまり、水辺に連れて行くのは自分の課題で、水を飲むのは馬の課題になります。

アドラーは、この課題をしっかり分離して、自分以外の課題にエネルギーを使う必要はないと言うのです。

課題の分離は、普段の生活でも非常に役立ちます。

例えば、仕事をめちゃくちゃ頑張っていい成績を残すのは自分の課題ですが、それによって上司や周りの人が自分を評価してくれるのはその人たちの課題です。

めちゃくちゃ頑張って評価されなくても、それは仕方のないことなのです。長いこと頑張ればその人たちの評価も変えられるかもしれませんが、それはあまりにもコスパが悪すぎます。

もし自分が納得できないのなら、早々と異動や転職するなど、自分の課題の中で行動するのが一番の近道なのです。

嫌われる勇気は日本人が持てない心

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嫌われる勇気を読んだ感想と、僕が思う重要ポイントを3つ紹介してきました。

アドラーの思想は現代社会の、特に日本人の考え方に通ずるものが多いので、たくさんの日本人に支持されているのでしょう。

嫌われる勇気は、そんなアドラーの考えがふんだんに詰め込まれています。

今回紹介しきれなかったほかの部分も普段の生活に役立つものばかりなので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

『Have the courage to be hated(嫌われる勇気を持とう)』